グローバル化する世界で存在感を増すアジア 多面的アプローチでその現代的課題に取り組みます

アジア研究センター共同研究一覧

本センターでは現在、7つの共同研究 が立ち上がっています。
テーマによる7つの共同研究が組織され、複数の学部からなる所員を中心に外部の専門家も加わり研究が開始されています。

東アジアにおける安全保障秩序の変動

研究代表者
佐橋 亮
研究分担者
[学内]
横川 和穂、玉置 敦彦
[学外]
林  載桓、増田 雅之、湯澤 武、加藤 美保子、溜  和敏、佐竹 知彦
研究の内容
ヘンリー・キッシンジャーは15年夏にインタビューに答えて、戦略的な対立であった米ソ関係と異なり、米中関係は文明観の対立であり、共存が本来難しいため知恵を要すると答えている。現状を見ても、米中関係は今年にはいり明らかに悪化の一途を辿っており、その背景には国際秩序、ルール、また適切なパワーや技術の利用をめぐって深刻な理解のギャップがアメリカ(および先進諸国)と中国とのあいだにあるのではないか。しかし、米中関係が悪化すれば、それは二カ国の問題に留まらず、アジア、そして世界を揺さぶることになる。果たして、秩序はどのように形成されていくのだろうか。 
上記の問いに答えるためには、アメリカの秩序観、アジア戦略と同盟、中国の秩序観、政軍関係をつぶさに分析することが求められるだろう。さらに、日本と中国、韓国にみられる隣国関係、今後も予断を許さない南北関係、両岸関係という分断国家問題、また機会主義的に東アジアに関心を示すロシアや、中国以上の成長インパクトを持つインドを分析することで、今後の東アジア秩序はみえてくる。
本共同研究では、アメリカ、中国に関する分析を主軸に据えながら、秩序はどのように形成されてきたのか、そして変化する可能性があるのか、概念的分析を併行して行う。
さらに、ロシア、インド、オーストラリア(また はシンガポール)など国内外から研究者を招聘(または寄稿を依頼)する。 最終的な成果は編書として出版する。
研究活動
2016年度、2017年度を通じて研究会を研究協力者、および学外の講演者により実施してきた。毎年海外ゲストとの研究会も実施している。2018年度も同様の方針である。

東アジアの国際経済・ビジネスの変還と現状そして今後の展望

研究代表者
田中 則仁
研究分担者
[学内]
秋山 憲治、孫 安石、山本崇雄、李貞和、魏 鍾振、松尾 仁
[学外]
石原伸志、魚住和宏、笠原伸一郎、李 淩、范 文勝
研究の内容
以下の5項目が研究の主な内容です
  1. 日中経済貿易の発展経緯(初めにLT貿易の経緯と回顧)
  2. 日系企業の対中国貿易、直接投資などの発展、現状、課題
  3. 日韓経済関係―韓国のグローバル戦略、物流、港湾経済の現状と展望
  4. ASEANにおける日系企業の動向と課題
  5. アジアにおけるFTA-TPP、RCEPなどの動向と展望
研究活動
2018年度では、さらに現地調査、現状分析を深めるとともに、途中経過を含めて、研究成果の発表を行っていく予定です。研究会は公開講演会とし、上記の研究者のみならず、本学内外の関心ある方々に参加を呼びかけます。

東アジアにおける東西文明の出会い或いは衝突

研究代表者
鈴木 陽一
研究分担者
[学内]
孫 安石、出雲雅志、呉 春美、中林 広一、松本 和也、P.クリスチャン
[学外]
劉耘華(上海師範大学) 宋莉華(上海師範大学)
研究の内容
前年度までの研究テーマ「近代アジアにおける伝統文化の変容」を受け、今年度以降は、アジア近代化の過程において、アジアの都市において、東西の異文明、異文化がどのように出会い、衝突し、融合していったのかを、「科学技術」、「翻訳」、「モダニズム」、「消費文化」をキーワードとして、研究していくこととしたい。
研究活動
 本年度は、まずキーワードの中で、「科学技術」と「翻訳」に焦点をあて、研究会、外部講師を招聘しての講演会を中心に行い、テーマのより一層の具体化と、後半の行動計画の策定を行う。これに基づき、年度後半は現地調査と研究会を有機的に組み合わせて研究を進める 。

植民地国家と近代性:アジア諸国を中心とする比較研究

研究代表者
永野 善子
研究分担者
[学内]
松本 和也、村井 寛志、梅崎かほり、山本博史、泉水英計、高城 玲、小馬 徹
[学外]
関根 康正
研究の内容
  1. 以下の4項目が研究の主な内容です。
  2. 東アジア(日本本土・沖縄・香港)の民族性とアイデンティティ
  3. 東南アジア(タイ・フィリピン)の国家原理と近代性
  4. 南アジアの宗教とポストコロニアリズム
  5. アフリカとラテンアメリカのナショナリズムとエスニシティ
研究活動
2018年度は本共同研究の初年度として、外部講師を招聘して学内で公開定例研究会を前期と後期に各1回(計2回)開催します。さらに2019年3月に本学箱根保養所にて研究合宿セミナー(公開)を開催します。本セミナーでは、本共同研究3年度(2020年度)に予定している沖縄での公開ワークショップの準備として、沖縄から研究者を招聘し、本共同研究者と沖縄の研究者との学術交流を深めていきます。

アジア地域におけるサンプライチェーンリスクマネジメントに関する研究

研究代表者
高野倉 雅人
研究分担者
[学内]
 趙 衍剛、ティオフィラス アサモア、堀口 正之、佐藤 公俊
[学外]
中島 健一(早稲田大学)
研究の内容
本研究は、アジア諸国を対象に過去の事例を調査し、サプライチェーンの脆弱性の原因を探る.その課題・背景を調査・比較分析した上で、地域間および産業間サプライチェーンにおけるリスク要因について討論により議論を深めながら、リスクの定量化および方策を提言するための数理モデルの構築を試みる。
研究活動
  1. 研究テーマに即した調査・研究の実施
  2. 研究討論会の開催

アジアの社会遺産と地域再生手法

研究代表者
山家 京子
研究分担者
[学内]
石田 敏明、内田 青蔵、曽我部 昌史、中井 邦夫、松本 安生、 孫 安石、石井 梨紗子、吉岡 寛之、上野 正也、重村 力
[学外]
鄭 一止
研究の内容
アジアの地域・都市再生事例の課題・背景を、社会遺産という観点から調査し、その地域の歴史的・文化的・政治的文脈から重層的に分析し相互比較した上で、国際的討論を深め、再生計画のアジア的計画論の構築を試みる。
研究活動
  1. 研究テーマに即した調査・研究の実施
  2. 研究討論会の開催

アジア・オセアニア地域における自然災害の社会的影響に関する調査研究

研究代表者
趙衍剛
研究分担者
[学内]
荏本孝久(工学部教授)、島崎和司(工学部教授)、山家京子(工学部教授)、佐藤孝治(経済学部教授)、犬伏徹志(工学部特別助手)
研究の内容
アジア・オセアニア地域は、自然災害が多発し多大な被害を蒙っている。本研究では、アジア・オセアニア地域の地震災害による被害事例から災害の様相と地域社会に与える社会的影響に関する調査を行い災害の地域的な特徴について調査を実施するとともに考察する。
研究活動
ネパールの首都カトマンズでは2015年4月に発生したマグニチュード7.8の巨大地震により、多くの人的被害や観光資源である歴史的建造物が被災した。この地震による被害がネパールの地域社会にどのような影響を与えたか、またその復旧・復興へのプロセスを概観する。一方、ニュージーランド南島の大都市クライストチャーチでは、2011年2月に発生したマグニチュード6.1の直下型地震により市内の広範囲の地域で強い地震動と地盤の液状化現象が発生し、中心市街地が機能停止し地域社会に大きな影響を与えた。本研究では、ネパール・カトマンズ市、ニュージーランド・クライストチャーチ市において現地調査を行い、上記の項目をまとめる。

終了課題

アジアの水に関する総合的研究

研究の内容
今世紀に入り、地球温暖化や人口の増加、発展途上国の経済開発などに伴い、水の問題は世界的なテーマである。アジアでは、中国の水不足や水質汚染が深刻となっており、タイでは洪水により企業や日常生活が深刻な影響を受けた。メコン川など多くの国際河川では、水をめぐり水戦争が勃発する可能性もある。水は上下水道などの生活インフラにも関係し、水ビジネスのチャンスも拡大している。水は我々の社会や文化などにも関連する基本的に必要不可欠な資源である。本共同研究は、水を通してアジアを多角的に研究するものである。
研究活動
 
  1. 水をめぐる諸問題の状況把握:文献や統計資料などの収集
  2. 研究会の開催と意見交換
  3. 現地調査やヒアリングなど