グローバル化する世界で存在感を増すアジア 多面的アプローチでその現代的課題に取り組みます

出版物

研究叢書

アジア研究センターでは、共同研究の成果として研究叢書を刊行しています。

神奈川大学アジア研究センター叢書9(2022年度)
『アジア圏における文化の生成・受容・変容』(中林 広一 編著)

総論(中林広一)

  • 明治末年における洋画の新潮流
    ―山脇信徳を軸とした「絵画の約束」論争の再検討 (松本和也)
  • 草野心平における「幻象」としての富士山の諸相 (𠮷田恵理)
  • 豆板醤は社会史の夢を見るか (中林広一)
  • 辰野金吾の建築と美術における内発的開発論
    ―「開化」と「復古」の間で (呉 春美)
  • 浮世絵における西洋文化の受容 ―詞書に注目して (藤澤 茜)
  • 近世渡来染織品研究におけるモウル裂に関する考察 (阿部克彦)
  • Investigation of 'Nava-Rasa' on 'Sham-Sarasa' and its Associations with Origin of 'Sarasa' 
    (Sitthichai SMANCHAT)
  • [座談会] 共有されるもの・共有する人・共有する手段 (阿部克彦・中林広一・松本和也)
神奈川大学アジア研究センター叢書8(2021年度)
『近代国家と植民地性―アジア太平洋地域の歴史的展開』(泉水 英計 編著)

序にかえて(泉水英計)

  • 第1章
    フィリピン・マニラ市街戦
    ―日米間の帝国戦争の語りを追って (永野善子)
  • 第2章
    バターン半島総攻撃における文化工作
    ―火野葦平「兵隊の地図」を中心に (松本和也)
  • 第3章
    日本のシンガポール占領(1942~1945)と「桃太郎」(松岡昌和)
  • 第4章
    北タイの辺境におけるコミュニティラジオという運動
    ―相対化される国民国家と近代 (髙城 玲)
  • 第5章
    タイ国家原理の変容―タイ王制と民主主義 (山本博史)
  • 第6章
    タイの近現代と植民地主義 (福浦一男)
  • 第7章
    「独立インド」をめぐるポストコロニアリズムについての一考察
    ―非植民地化の「運動主体」としてのサバルタン/「ダリト」 (関根康正)
  • 第8章
    1950年代初頭の香港―大陸間の出入境管理と越境者の法的アイデンティフィケーション
    ―「入境許可証」、「通行証」、「香港身分証」 (村井寛志)
  • 第9章
    1950年代の台湾入境管制と「中国系難民」問題
    ―出入境法規と出入境統計からの分析 (鶴園裕基)
  • 第10章
    <あいだ>の空間の生成についての試論
    ―宮古島出身漁民の生活史を中心に (八尾祥平)
  • 第11章
    現代沖縄と先住民政治 (知花愛実)
  • 第12章
    近代化のなかの沖縄文化研究
    ―金城朝永の足跡から (泉水英計)
神奈川大学アジア研究センター叢書7(2020年度)
『アジアのグローバル経済とビジネス』(田中 則仁 編)

まえがき 田中則仁

第Ⅰ部

アジアのグローバル経済秩序

  • 第1章 アジアのグローバル経済と日本の通商
    —戦後の国際経済秩序と経済統合— (田中則仁)
  • 第2章 中国の「一帯一路」構想とアジア
    —進展要因とアジア諸国への影響— (秋山憲治)
  • 第3章 ロシアの東方シフトとアジア諸国との経済関係
    —ロシア極東地域の活性化はなるか— (横川和穂)

第Ⅱ部

アジアの物流ネットワーク

  • 第4章 北東アジアの貿易構造と国際物流
    —海陸一貫輸送の実現に向けた現状と課題— (魏鍾振)
  • 第5章 日本海運のアジア展開
    —本店機能の移転— (合田浩之)
  • 第6章 規制緩和と航空輸送ネットワークの世界的再編
    —アジアにおける航空輸送産業の形成とLCCの展開— (笠原伸一郎)

第Ⅲ部

アジアのデジタルビジネス

  • 第7章 東南アジアにおけるデジタルプラットフォームビジネスの発展および外国企業による参入 (灘山直人)
  • 第8章 中国におけるネット通信販売の変遷と展望
    —導入と進展プロセス,そして展望— (孔令建)
  • 第9章 アジア新興国における初等算数教育と日本企業の教育関連ビジネス
    —すららネットを事例として— (山本崇雄)

第Ⅳ部

アジアのグローバルビジネス

  • 第10章GMS域内からの輸入衣料品の現状と課題
    —日本向けアパレル製品の生産拠点移転の推移と今後の方向性— (石原伸志)
  • 第11章 アセアンの食品市場とロジスティクス,最新事情
    —成長するアセアン加工食品市場のポテンシャルと課題を探る— (魚住和宏)
  • 第12章 家電業界の生産シフトとアジア進出
    —PC/TVのロジ戦略とサプライチェーンマネジメント— (柴田淳志)
神奈川大学アジア研究センター叢書6(2019年度)
『冷戦後の東アジア秩序』(佐橋 亮 編)

序章 東アジア秩序はいかに形成されてきたのか 佐橋亮

  • 第1章 アメリカと冷戦後の東アジア秩序
    ──1990年代の状況対応的政策とその帰結 玉置敦彦
  • 第2章 アメリカのアジアへの方向転換
    ──2000年代における起源と展開[ニナ・サイローブ (訳:志田淳二郎)
  • 第3章 冷戦後のオーストラリアの秩序構想と対外政策 佐竹知彦
  • 第4章 日本の東アジア地域秩序構想──冷戦後における継続と変化 古賀慶
  • 第5章 韓国外交と地域秩序構想 西野純也
  • 第6章 ASEANの地域秩序構想とその実践
    ──南シナ海におけるルール形成の取り組みを中心に 湯澤武
  • 第7章 インドの複層的秩序認識と対外戦略 溜和敏
  • 第8/章 ロシアの国際秩序構想──孤立の克服から東方シフトへ 加藤美保子
  • 第9章 中国の新同盟論──安全保障秩序の新たな制度戦略 林載桓

終章 秩序をめぐる東アジアの国際政治 佐橋亮

神奈川大学アジア研究センター叢書5(2018年度)
『アジアにおける民主主義と経済発展』(山本 博史 編著)

まえがき 山本博史

  • 第1章 民主主義と経済発展
    ―世界経済の政治的トリレンマとタイ― 山本博史
  • 第2章 タイの出稼ぎと民主化
    ―東北タイの事例を中心にして― 菅原昭
  • 第3章 韓国における経済発展と民主化
    ―光州事件後の民主化政策に伴う新自由主義経済の浸透とその韓国的特異性― 内橋賢悟
  • 第4章 イランにおける企業発展の歴史と現状
    ―「国家資本主義」と「権威主義」の狭間で― ケイワン・アブドリ
  • 第5章 フィリピンにおける経済発展と民主化 森元晶文
  • 第6章  太平洋郵船外輪船図・考
    ―アジアにおける経済発展と民主化との開港で― 藤村是清
  • 第7章  現代タイにおける政治的対立の歴史的背景
    ―2014年のクーデターにいたるまで― 高城玲
  • 第8章  グローバリゼーションと後退する民主化
    ―アジア新興国に注目して― 平川均
神奈川大学アジア研究センター叢書4(2017年度)
『アジア社会と水―アジアが抱える現代の水問題―』(後藤 晃・秋山 憲治 編著)

まえがき 後藤晃

第一部 現代の水問題

  • 第1章 アジアの接続可能な水環境
    ―水の現状と課題― 佐藤寛
  • 第2章 チベット高原の経済開発と水問題
    ―国際河川と関連より- 秋山憲治
  • 第3章 乾燥地の地下水開発と水危機
    ―イランの事例から― 後藤晃
  • 第4章 日本の近代水道の創設
    ―横浜水道を中心に― 内藤徹雄
  • 第5章 住民参加による多自然型川づくり
    ―日本・源兵衛川と韓国・水源川を事例として― 山家京子・鄭一止
  • 第6章 流域ガバナンスの変遷
    ―メコン川を事例に考える― 川瀬博

第二部 水と社会

  • 第7章 植民地朝鮮・全北湖南平野における水利組合の成立過程
    松本武祝
  • 第8章 タイにおける水と人とのかかわり
    ―その多様性と多義性をめぐって― 高城玲
  • 第9章 ミエン・ヤオ族の儀礼における水の功能
    ―中国・ベトナム・タイ広域比較分析の取り組み― 廣田律子
  • 第10章 日中文化交流の一側面
    ―『西湖佳話』と津藩の治水事業― 鈴木陽一
  • 第11章 物流と海洋:海運と国際調達の新たな役割 田中則仁
  • あとがき  秋山憲治
神奈川大学アジア研究センター叢書3(2016年度)
『アジアのまち再生-社会遺産を力に-』(山家 京子 編著)

はじめに――アジアの空間的特質と社会遺産   山家京子

PartⅠ 歴史の読解とリデザイン

  • CASE1 スクラップアンドビルドを超えて
    武漢新天地/武漢・中国 李百浩、松本康隆、李朝
  • CASE2 日本寺院跡地に刻まれた物語のリデザイン
    西本願寺広場/台北・台湾 王惠君
  • CASE3 昭和レトロなまちなみの継承
    六角橋商店街/横浜・日本  山家京子
  • CASE4 ハイブリッド都市における歴史街区の再生
    中華バロック歴史街区/八ルビン・中国 余洋、王馨笛
  • CASE5 負のイメージを転換するエリアマネジメン卜
    黄金町/横浜・日本 上野正也
  • CASE6 開港場租界における歴史的建造物群の現代的活用
    旧中国人街・日本人街/仁川・韓国 尹仁石

Part II 点・線から面への広がり

  • CASE7 空き家再生とまちの資源の発信
    三津浜にぎわい創出事業/松山・日本 岡部友彦
  • CASE8 旧居留地のブールバールとモダンなまちなみ
    日本大通り/横浜・日本 内田青蔵
  • CASE9 八イブリツドな近代建築が描き出す地域像
    北城路近代リノベション事業/大邱・韓国   鄭一止
  • CASE10 リノベーシヨンによる若者のまちなか居住促進
    シェアフラット馬場川/前播・日本 石田敏明
  • CASE11 まちの基点としてのコア・ビルデイング
    防火帯建築群/横浜・日本  中井邦夫
  • CASE12 ダークツーリズムによる復興
    津波被災地/アチェ・インドネシア 長谷川日月

Part III 脆弱街区の持続的再生

  • CASE13 アーティス卜と住民の対話による不法占拠村の再生
    トレジャーヒル・アーティスト・ビレッジ/台北・台湾 荘亦婷
  • CASE14 生業と支援ネッ卜ワークが創出する効率的な暮らし
    パヤタス廃棄物処分場居住区/ケソン・フイリピン 曽我部昌史
  • CASE15 住民主導のアー卜によるまちづくり
    甘川洞文化村と書洞/釜山・韓国 丸山美紀
  • CASE16 国際建築家チームが参画する住宅改善
    イェラワダ地区/プネ・インド 吉岡寛之

Part IV 簡素な建築と豊かな文脈

  • CASE17 被災集落の復元力・オンサイ卜の復興
    プレンブタン/パンツール・インドネシア 重村力、山ロ秀文
  • CASE18 伝統的住宅街区にみるレイヤーの重なり
    コタクデ歴史的保存地区/コタクデ・インドネシア イカプ卜ラ
  • CASE19 伝統的住宅の拡張・再構成による多世帯化
    カウマン・カンボン/
    ジョグジャカルタ・インドネシア レ卜ナ・ヒダヤー
  • CASE20 営みの持続を支える手法と実践
    再生・復興事例/ジョグジャカルタ・インドネシア 中井邦夫

総説 現代史のコラージュ/東アジア都市

  • 都市の風景の背後に通底する戦争と平和のもたらした問題 重村力

あとがき

  • CASE4 Updating and utilizing the "Chinese Baroque" historic district in the Daowai district of Harbin  Yang YU, Xindi WANG
  • CASE13 Treasure Hill Artist Village, Taipei, Taiwan  I-ting CHUANG
  • CASE18 Kotagede: The Big City  IKAPUTRA
  • CASE19  Historical Kampung of Kauman Yogyakarta Indonesia:
    Plot Development and Spatial Transformation of Housing  Retna HIDAYAH
神奈川大学アジア研究センター叢書2(2015年度)
『ミエン・ヤオの歌謡と儀礼』(廣田 律子 編著)
  • 儀礼における歌謡 (廣田 律子)
  • タイ北部のミエンにおける歌と歌謡語 (吉野 晃)
  • 『大歌書』上冊記音 (吉川 雅之)
  • ヤオ族宗教文献「意者書」から見る還家願儀礼(丸山 宏)
  • 「招兵」における五穀兵・家先兵・元宵神 (浅野 春二)
  • ベトナムのミエン・ヤオの衣文化 (内海 涼子)
  • 過山系瑶族(ミエン)に見る「三清神」について (譚 静)
  • 儀礼にみるミヤオ族の船 (三村 宜敬)
神奈川大学アジア研究センター叢書1(2014年度)
『オアシス社会50年の軌跡 ‐イランの農村、遊牧、そして都市-』(後藤 晃 編)

第一部

  • 第1章 地主制と村の農民(後藤 晃)
  • 第2章 農政の展開と農業社会(後藤 晃、原 隆一、ケイワン・アブドリ)
  • 第3章 大土地所有制の変遷(ケイワン・アブドリ)

第二部

  • 第4章 オアシス農村40年のあゆみ(南里 弘子)
  • 第5章 農民経済の発展と地域市場(後藤 晃)
  • 第6章 イラン革命とイスラム農地改革(原 隆一)
  • 第7章 マルヴダシュト地方の水利と社会(後藤 晃、原 隆一)

神奈川大学アジア・レビュー

アジア研究センターでは、激動するアジアの現状を、研究論文、シンポジウム報告、時事論評、書籍紹介、エッセイなどを通じて総合的に把握する目的として、年1回『神奈川大学アジア・レビュー』を発行します。

Vol.10(年報2022-2023)
Vol.09(年報2021-2022)
Vol.08(年報2020-2021)
Vol.07(年報2019-2020)

シンポジウム報告(2019年度)

日韓建築シンポジウム:
専門家が語る韓国と日本の近代建築史研究の魅力-研究の回顧と展望
(編集 内田 青蔵)
日韓建築シンポジウム:
外国人労働者の受入れと共生-韓国と日本の事例から-
(編集 石井 梨紗子)

講演会報告 (2018年度)

調査報告

Vol.06(年報2018-2019)

国際シンポジウム「米朝首脳会談とは何だったのか?」(編集 佐橋 亮)

第一部:
「2018年に朝鮮半島をめぐり激変した国際環境を分析する」(座長 西野 純也)
第二部:
「今後の北東アジアを展望する」(座長 佐橋 亮)

研究の視点

書評

「文学場」の歴史は可能か?
―松本和也著『日中開戦後の文学場 報告/芸術/戦場』をめぐって(五味渕 典嗣)
Vol.05(年報2017-2018)

書評

(宋莉華著)
「宣教師漢文小説の研究」(孫 安石)
(シヴシャンカル・メノン著)
『Choices: Inside the Making of India’s Foreign Policy』(溜 和敏)
Vol.04(年報2016-2017)

調査報告

セミナー報告

研究の視点

Vol.03(年報2015-2016)
Vol.02(年報2014-2015)

書評

(春日尚雄著)
『ASEANシフトが進む日系企業─統合一体化するメコン地域―』
(西口清勝・西澤信善 編著)
『メコン地域開発とASEAN共同体─地域格差の是正を目指して─』
(佐藤 寛・林 健一著、中央学院大学社会システム研究所編集)
『水循環健全化対策の基礎研究―計画・評価・協働―』
Vol.01(年報2013-2014)

CAS News Letter

アジア研究センターではアジアに関する様々な研究をはじめ、本センターの活動を報告するために、「CAS News Letter」を年2回発行しています。

No.20(2023.12)
No.19(2023.7)
No.18(2022.12)
No.17(2022.7)
No.16(2021.12)
No.15(2021.7)
No.14(2020.12)
No.13(2020.7)
No.12(2019.12)
No.11(2019.7)
No.10(2018.12)
No.09(2018.7)
No.08(2017.12)
No.07(2017.7)
No.06(2016.12)
No.05(2016.7)
No.04(2015.12)
No.03(2015.6)
No.02(2014.12)
No.01(2014.7)